星の道場 常光寺
星に祈り 星を祀る「星の道場」
分立山常光寺は1656年(明暦2年)に横坂八幡神社の別当寺として建立された、高野山真言宗に属する寺院です。また、行基菩薩(668-749)を開基と伝える伝承もありますが、1887年(明治20年)4月16日夜の火災によって堂宇、諸記録などを悉く焼失しており詳細は不明なものの、その後の歴代住職や檀信徒の尽力によって再興され現在に至っております。さらに、平成25年6月2日に文殊庵覚隆房がここ佐用の星空に霊威を感じ、天を支配する天帝の北極星を奉迎、そして妙見菩薩として開眼供養して以来は、妙見菩薩に燈明を献じる「尊星王献燈所(そんじょうおうけんとうしょ)」として、そして、星に祈り星を祀る「星の道場」として星の信仰が広まっております。
特に、毎年8月7日の夜に行われる七夕星祭には多くの参拝者で賑わいをみせます。
当山のご本尊は秘仏の薬師如来です。正式には薬師瑠璃光如来といい、瑠璃とはラピスラズリのことで、ラピスラズリを「星のきらめく天空のかけら」というように薬師如来もまた、星にかかわる仏さまであります。そして、ご祈祷には霊験あらたかな妙見菩薩を本尊に祈りを託します。当山では毎朝に薬師法を修し、また、毎夜に妙見供を修し国土安穏、檀信徒各位の転禍為福、攘災招福を祈念いたしております。
また、山門の前の「伊能忠敬宿泊の地」という石碑は、江戸時代後期に『大日本沿海輿地全図』を作製したことで有名な伊能忠敬が当山に止宿したことを後世に伝えるために現住職泰栄が発願して平成16年に建立されたものです。伊能忠敬は星に関心を持ち、日本中を歩き廻った目的に、北極星の高さを測り地球の大きさを計ることにあったとされています。その昔、伊能忠敬もここ当山より北の夜空を仰ぎ、佐用の星々に大きな願いを託したことでしょう。
横坂八幡神社
伊能忠敬記念碑
分立山常光寺第15世住職
かしもと たいえい
●出 生
●得 度
●加 行
●灌 頂
●僧 階
●住職歴
昭和24年2月24日
金剛峯寺道場において中井龍瑞師に従って
昭和39年6月3日 剃髪
醍醐伝法学院道場において服部如実師に従って
昭和40年8月21日開白 同年12月18日結願
三宝院道場において岡田戒玉師に従って
昭和40年12月22日 伝法灌頂入壇
平成2年11月14日 権少僧正 補任
昭和50年7月5日 分立山常光寺住職就任
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星の道場 高野山真言宗 分立山 常光寺 JYOKOJI
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